遊びに遊んだ大学時代

石津謙介の四つ違いの兄良介は慶応義塾大学の経済学部に入学。
本当は彼が家業の紙問屋を継ぐのが道理なのだが、「もう田舎に帰って紙屋なんかやらんぞ」と宣言。
そのため謙介は、卒業後は必ず家にもどり家業の紙問屋を継ぐという約束で、やっと東京の明治大学の専門部へ行かせてもらう。とにかく3年間は何をしてもいいと父は約束してくれ、仕送りの条件は非常にめぐまれていた。
この3年という東京生活は、謙介のファッションや遊びを一気に開花させた。